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【モテる男性講座その11】合コンは必勝より失敗しない方を抑える!


合コンは、男性にとって、そして女性にとって新しい出会いが期待できるイベント。この記事を読んでくださっている人のなかには、すでに合コン経験をもっている人もいれば、まだ合コン未経験という人もいるかと思います。読者のみなさんは、「合コン」についてどんな印象をもっているでしょうか。

合コンを成功させる!という話題に関する情報は、インターネットや書籍をとおして膨大な情報が溢れています。世に数多ある合コン必勝というキーワードではなく、今回は合コンに失敗しない方法という視点から検討します。

合コン必勝という言葉はあるのか


合コンの利用率は低下している?

 

合コンと聞くと、「気軽さを感じられない」という人もいます。ヘアメイクブランドとして有名な株式会社マンダムが、20代の女性207名を対象に実施したアンケート調査「20代女性おしゃれ意識調査(2011年7月実施)」によると、世の女性は合コンよりも女子会を優先する傾向がつよいとされます。これによると「女子会に参加する」の割合が82.1%、「合コンに参加する」の割合が32.4%となっています。月平均でみた参加回数では、女子会参加回数が0.86 回/月、合コン参加回数が0.20 回/月と報告され、女性の合コン離れを感じさせます。

ここには結婚相手を探すためのコンパ、いわゆる「婚活」のイメージがつきまとっていることが、理由のひとつです。もともと、合コンは学生さんから社会人にまで幅広い年齢層に利用されているもので、気軽なものであるはずです。

合コン離れは進んでいるとしても、出会いの場として合コンはやっぱり外せません。ウエディングプロデュース事業を展開する株式会社NEW ARTが、20歳〜39歳の男女500名を対象にしたアンケート調査「結婚・出産に関する意識調査」(2016年8月実施)を実施しています。これによると、交際のきっかけとなったシーンとして、「合コン」と答えている人の割合は、24.2%です。それに対して、ナンパは8.5%と報告されています(参考:出会い系サイト13.7%、婚活パーティー10.5%)。合コンは、ナンパなどに比べると出会いの場として、かなり高い割合となっています。

「合コンは時代遅れ、だから参加率が低下している」という見方もありますが、それでもナンパや婚活パーティー、出会い系サイトと比べれば、まだまだ合コンは男女の出会いの場として見過ごすことはできません。

 

 


※参考文献
*株式会社 マンダム, NEWS RELEASE, 「20代女性おしゃれ意識調査 」2011年9月30日
*株式会社 NEW ART, NEWS RELEASE, 「結婚・出産に関する意識調査 」2016年8月31日

 

 

 

日々進化する合コンのスタイルについていくのは至難の技

 

以前であれば「合コン」と聞くと、ある程度のイメージができました。「友だちの紹介などを通じて、同じ数の男女が居酒屋などで時間を過ごす」というのが合コンの典型的なパターンです。もちろんこの合コンスタイルは今でもオーソドックスな合コンです。

しかし、合コンは日々進化しています。なかには驚くような合コンも存在します。たとえば、15人対15人〜25人対25位人くらいの規模でおこなわれる大規模合コン。これは、企業が運営しているものが多く、進行のプランも予め決められています。ほかにも社会人が自分の業界以外の人たちと交流する異業種交流と似たような感覚で参加できる合コンもあります。男女の出会いが目的の人もいれば、なかにはビジネス目的の人もいます。20人くらいの規模のものもあれば、200人程度の人が集まるものまであります(ここまでくると合コンの定義は、もはや意味のないものにも感じてしまいますが)。

合コンのスタイルも変化し、さらに自分以外の人が集まる合コンという場所は、他人の個性や価値観も加わるので、必勝法なるものを求めるとなると至難の技です。

 

必勝ではなく「失敗しない」スタイルで挑む

 

合コンに対して必勝法なるものがあるのか。これに関しては、インターネットや書籍を調べれば無数に出てきます。ある程度共通している内容もありますが、合コン必勝法と題されるテクニックは、10個あるいは20個と限定しているものもあれば、200、300とかなりの数のテクニックを紹介しているものまであります。

これらのすべてを頭に叩き込むことは、不可能とは言い切れないにしても、かなり大変な作業であるというのは想像がつきます。であれば、合コン必勝法をいかに考えるか。必勝というポイントを逆手にとって、「失敗しない」という視点から合コンのテクニックにフォーカスすることの方が情報をコンパクトにまとめることができそうです。

先ほどご紹介した、株式会社NEW ARTのアンケート調査のなかで、「ナンパされたときにいやだと感じなかったときはどのような時ですか」という質問項目があります。

一般に、「ナンパを成功させるのは難しそうだ」と感じている人は少なくないと思います。しかし、「ナンパを感じさせない自然な対応」、「チャラさがない」、「気遣いがある」、「大人な余裕がある」、「礼儀正しい」、「タメ口ではない」、「容姿が好み」といった印象を受けた場合は、ナンパをいやだと感じない人もいるという結果がでています。

これらは、必勝という視点からみるとすべて重要項目となります。ですが、失敗しないということであれば、「礼儀正しい」という点でまとめることができそうです。つまり、「やるべきこと」より「やってはいけないこと」を知っておけば、それを知らない人よりも自然と差が出てしまうというわけです。

 

 

失敗しない合コン術6つの掟(おきて)


【その1】1回の出会いにすべてを期待し過ぎない

 

合コンは、いってみれば出会いの場です。気軽に参加できることが魅力のひとつでもあります。これが、いきなり結婚相手を探すとなると、それは合コンではなく婚活パーティー志向がつよくなってしまいます(なかには合コン=婚活とも考えられる人もいますが)。

20~39歳の未婚男女1000人を対象にメディケア生命保険株式会社が合コンについてアンケート調査「合コン・街コンに関する意識調査2014」を実施しています。この調査結果をみると、合コンに参加する女性の目的として「恋人をみつけたい」が過半数を占めていますが、続いて多い順に「人脈を広げるため(31.8%)」、「友だちをつくるため(29.9%)」、「なんとなく(25.5%)」、「とにかくワイワイ盛り上がりたい(22.9%)」となっています。恋人をつくりたいという思いに対する程度は女性によりけりですが、軽いノリで合コンに参加している女性は多いようです。

合コンで出会って一目惚れというケースに期待する人もいるでしょう。一目惚れについての研究もあります(Dick P. H. Barelds & Pieternel Dijkstra: Love at first sight or friends first? Ties among partner personality trait similarity, relationship onset, relationship quality, and love, Journal of Social and Personal Relationships 24(4) p479=496, 2007)。

この報告は参考になるので少し内容に触れておきます。この調査は、20代〜80代のカップル137組を対象に「一目惚れ」がどのくらい長続きしているのかを調査したものです。「友だちからスタートしたグループ」、「ある程度の交流を続けてカップルになったグループ」、「一目惚れで結ばれたカップル」の3つのグループにわけて調査されています。いずれのグループも平均して25年の結婚・恋人関係をもっています。そして平均して2人の子どもを授かっている点では3つのグループとも共通しています。

結果、3つグループの内訳をみると、「友だちからスタートしたグループ」が43.1%、「ある程度の交流を続けてカップルになったグループ」34.3%、「一目惚れで結ばれたカップル」22.6%という結果が出ています。平均して25年の結婚・恋人関係をもっているカップルのうち、一目惚れがきっかけだったのは約20%だということです。

意外にも一目惚れのグループは多いことに驚きますが、やはり友だちからスタートしたカップルの割合が高いです。気軽に合コンに参加している女性の傾向をみれば、過度に期待し過ぎない、「異性のお友達をつくる」くらいの心のゆとりをもって参加する方が得策です。

 


※参考文献
*メディケア生命保険株式会社が合コンについてアンケート調査「合コン・街コンに関する意識調査2014」2014年12月9日
*Dick P. H. Barelds & Pieternel Dijkstra: Love at first sight or friends first? Ties among partner personality trait similarity, relationship onset, relationship quality, and love, Journal of Social and Personal Relationships 24(4) p479=496, 2007

 

 

【その2】聞き手に転じすぎない

 

先ほどのメディケア生命保険実施のアンケート結果をみると、合コンに参加する女性が期待するものは

■「気の合う男性がいること」

■「盛り上がれること」

■「男性から積極的に話しかけてくれること」

の3点は、外すことができない重要項目といえます。ここから言えることは、聞き手としてのスタンスをキープしつづけると、プラスの印象よりネガティブな印象を与える可能性が高いということです。「男性側から話しかけてくれる」のを待っている女性が多いことを知っておかなければいけません。

そうはいっても、話を盛り上げることには得意・不得意があります。ここに男女が複数で参加する合コンの意義があります。それは、合コンには「盛り上げ役」がいることです。雑学的な話題や、自虐ネタなどを使ってその場を盛り上げてくれる貴重な存在。気まずい空気や沈黙が流れるとお助け役として重宝がられます。

しかし、注意したいのは、盛り上げ役はモテない場合が多いということ。いい人、おもしろい人どまりで、異性との発展がない苦い役回りです「合コンの社会学(北村文・阿部真大, 光文社新書, 2007」のという本のなかでも似たようなことが記載されています。著者らが数年をかけて合コン参加経験のある男女の聞き取り調査をおこなった結果をもとに、合コンについて深掘りして考察されています。ここでも、合コンでの盛り上げ役は必要で、あえてその役を担当する人を決めておくことは男性側の協働作業のひとつと述べています。

話すのが得意でないなら、盛り上げ役の活躍を見守り、一緒に笑ったり、話を合わせるだけでも、違和感なくその場に参加している雰囲気になります。異性と話すのが得意でないなら、盛り上げ役に後押ししてもらうよう事前にプラン立てしておくことも必要です。

 

【その3】自慢話しをしてはいけない

 

合コンで会話を楽しみたいというのは、多くの女性が望んでいることですが、避けるべき会話の内容があります。それが「自慢話し」です。合コン参加者の女性の多くは男性の自慢話を聞かされる合コンをいやがる傾向が高いです(メディケア生命保険株式会社が合コンについてアンケート調査「合コン・街コンに関する意識調査2014」より)

たとえば、以下のような内容は自慢話と受け取られることがあります。

■お金や購入品に関する話題

■学歴や海外経験(仕事や留学)についての話題

■有名な知人や有力な知人に関する話題

■過去の武勇伝的な話題

自分は自慢話しをしているつもりではないのに、受け手によって感じられることもあるので、難しいところです。それを回避する話題として参考になるのが2つのポイントをおさえるということ。

ポイント1「相手に聞かれるまで自分の話題をしない(聞かれたら話す)」

ポイント2「失敗談を話題にする」

相手に聞かれるまでは、相手の趣味や休日の過ごし方などを話題にしたり、お店の雰囲気や料理の話に話題をとどめておきます。そして、自分について話題にするのであれば、少し失敗談をいれながら話すと自慢話しだと思われることを回避できます。

 

【その4】理想の女性像を自ら語らない

 

男性であれば、自分が理想とする女性のタイプをもっている人も多いのではないでしょうか。しかし、初対面でそれを相手にいってしまっては、相手としては困ります。「〇〇な髪型の人が好きだ」、「芸能人でいえば〇〇がタイプ」といったことを話題にされて良い印象は受けないものです。逆を考えてみてください。

たとえば、自分がパーマをかけていたとします。相手の女性が「ショートヘアでスッキリした人がタイプなの」といわれると(あまりないかもしれませんが)、ちょっとシラけてしまいませんか?女性にとってもそれは同じです。合コンのとき、聞かれない限りは「理想の女性像を自分から語らない」のが相手への配慮です。そして賢い選択です。

 

【その5】清潔感がない服装はおしゃれよりNG

 

合コンのとき、女性は洋服のスタイル、もっている小物類などをチェックする人もいます。ですが、決して多いわけではなく、また重要視されているかといえば、それほどでもありません。むしろ、清潔感の方を女性は気にしてみています。

服装についていえば、ひとりだけスタイリッシュ(周りはカジュアルな服装なのに、1人だけブランド物のセットアップスーツなど)にし過ぎているのも、奇抜さが出てしまい浮いてしまうというリスクがあります。気合を入れて、ブランド物の服を買ったり、髪型を変えたりすることは最優先事項ではありません。

それよりももっと気をつけるべきは清潔感です。ちなみに、メディケア生命のアンケート調査によると、清潔感をチェックしている女性は、約75%に達するとされています。

 

【その6】合コンの下準備をしないのはNG

 

合コンにも下準備があります。たとえば場所のセッティングなどがそうです。ここでも、これまでみてきた調査の数々を総合して、最低限必要な下準備は以下の4つのチェック項目です。

□お店が高級すぎない(予算は3,000 円~5,000 円未満が平均の最多)

□参加者は既婚者でないこと(合コンに既婚者が参加するのは女性に好まれません)

□お店がきれいで、料理が美味しい(店は汚いけど味がうまいはNG)

□女性側と男性側の社会的ステイタスが同じくらいのレベル(極端な例:学生VS外資系企業、フリーターVS公務員など社会的ステイタスが大きいと不成功になりやすいというのが通説です)

 

 

合コンのイイところ


カジュアルでフォーマル|合コンはバランスのとれた出会いの場

 

まずは、ひとつめの合コンのメリット。それは、合コンは「カジュアル」と「フォーマル」の両方の要素をもったイベントだということです。出会いのきっかけには、いろんなものがあります。正式なフォーマルなパーティーもあれば、街を歩く女性に声をかけ、直接きっかけをつくろうとする「ナンパ」も出会いのきっかけづくりです。

世の中には男女の出会いの場づくりとして、フォーマルなパーティーを開催することを専門としている企業もたくさんあります。「まじめな出会いができそう」という支持する声もあれば、「格式ばっていて楽しくない感じ」とあまり支持しない声もあるようです。ただ、賛否両論あるにしても、支持する人たちが多数派を占めているのは事実です。それは、婚活や合コンサービスを提供する多くの企業が成り立っている現実によって裏付けられています。

それに対して、ナンパとなるとどうでしょうか。ナンパのノウハウ、必勝法、成功術といった情報はたくさんあります。ナンパの成功率や技術について、研究する試みもあります。相手の仕草や表情、ナンパする場所選び、さらに天候なども含めてナンパを科学的にみていこうというものです(Nicolas Guéguen:Weather and courtship behavior: A quasi-experiment with the flirty sunshine, Social Influence, Vol8, p312~319, 2013)。

ただ、すでに紹介している株式会社NEW ARTのアンケート調査からも、合コンは、ナンパに比べると出会いの場として、約3倍高い数値を示しています。

また、最近では、婚活アプリや出会い系サイトを男女の出会いの場として活用する人たちも増えてきています。同アンケート調査(「結婚・出産に関する意識調査」)によると、婚活アプリ・出会い系を活用して交際にまでたどり着いた人の割合は約20%とされます。「純粋な出会いができそう」や「アプリも出会いの場として活用できる」「手軽に利用できる」など好意をよせる評価も少なくありません。しかし、割合からみれば「怖い」、「面倒くさい」、「トラブルが多そう」、「一度きりで終わりそう」など警戒心を感じている人が多数を占めています。

合コンは直接相手と顔を合わせることからはじまります。婚活アプリや出会い系サイトにあるような「怖い」とか「不安」といったリスクは避けることができます。

合コンは、フォーマルな出会い系パーティーのように格式ばったものではなくカジュアルなものです。でも「異性との出会い」に対してカジュアル過るものでもありません。合コンに集まる人の目的はそれぞれ違うかもしれませんが、その過半数は「恋活」です(メディケア生命調べ「合コン・街コンに関する意識調査2014」)。出会いを求める男女が、同じ場所に集まる意味では、フォーマルより(それなりに「まじめ」)ともいえます。合コンはフォーマルとカジュアルのバランスのよい出会いの場なのです。

そして、すでにご紹介したように、合コンには

■気軽さ

■話すのが得意でなくても出会いがある(盛り上げ役もいるから安心できる

というメリットがあります。

まとめ


合コンは異性が出会うイベントのひとつです。合コン必勝法という切り口の情報は膨大にあります。しかし、たくさん情報があってもどれを参考にすればよいか迷うものです。そこで、今回は失敗しないという視点から、最低限やらないでほしいポイントについてご紹介しました。
そもそも、合コンは出会いのきっかけです。そこで勝負をかける(お持ち帰りする)ことが目標のすべてではありません。失敗を回避して、無難に1回目の合コンを終えて、「また同じメンバーで開催することにつなげばいい」という視点があっても不自然ではいはずです。これについては、賛否分かれるかもしれませんが、失敗しないことは、成功することと同じくらいの価値があるものです。

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