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いまさら聞けない?冬に向けたコート選びを基礎からおさらい①
本格的に寒くなるまでもう少し。
そろそろ本格的な冬のファッションアイテムをそろえていきたいですよね♪
冬ファッションのメインアイテムといえばアウターです! 外に出かけるときは絶対必要になります。
ですが、最近雑誌などを見てみても、色んな種類のアウターが出ているので、どの名前のアウターにどんな特徴があるのか、どんなコーディネートに向いているのか混乱してしまう… という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は種類の多い『コート』に注目して、いまさら人に聞きにくい各コートの特徴やコーディネート方法を、2回に分けて基礎からおさらいしていきたいと思います!
第1回の今回は、フォーマル系の【トレンチコート・チェスターコート・ステンカラーコート】です。
■トレンチコート
ビジネスコートの定番でもあるトレンチコート。
実はレインコートの一種で、第一次世界大戦のころ、イギリス軍が防水型の軍用コートとして使用していました。
キレイめに見えますが、もともとはミリタリーウェアなんですね。
例えば、肩にあるエポーレットというショルダーストラップは、双眼鏡などのストラップが滑り落ちないように取り付けられていました。
他にも、ウエストベルト部分についているD字型の金具は、手りゅう弾や水筒をぶら下げるために付けられていたなど、ミリタリーウェアならではの要素がたくさん。
そして、ミリタリーウェアとして使用されていたころの名残が、今ではトレンチコートのおしゃれポイントとして残っているんです。
トレンチコートは基本ダブルの前開きコートで、ショルダーストラップ・ウエストのベルト・肩から胸にかけて付いているガンフラップという布が特徴的です。
トレンチコートを扱う有名ブランドとしては、特にバーバリーが有名ですね。
◆トレンチコートを使ったおすすめコーディネート
ビジネスシーンにぴったりなトレンチコートですが、カジュアルな普段使いとしてもおすすめ。
Tシャツ・パーカー・クラッシュデニム・スニーカーと『THE カジュアル』な組み合わせでも、トレンチコートを羽織るだけでキレイめな仕上がりに変身します。
トレンチコートをカジュアル使いしたい場合は、生地に張りのある素材よりもソフトな素材を選ぶようにしましょう。
ベージュやカーキのトレンチコートを持っていると、着回しもしやすく普段使いしやすいです♪
■チェスターコート
もはやおしゃれコートの定番になったチェスターコート。
チェスターコートは簡単に言うと『テーラードジャケットの丈が長くなったもの』です。
イギリス発祥のコートで、昼夜どちらでも使えるフォーマルコートとして、チェスターフィールド伯爵が最初に着たという説が有名。
装飾品が少なくかなりシンプルなデザインなので、コートの中身によってフォーマルにもカジュアルにも着こなせる有能コートです。
最近では、オーバーサイズのチェスターコートを羽織ってビッグシルエットを作るなど、シンプルならではのアレンジが効きやすいのもこのコートならでは。
ボリュームのあるマフラーやストールと合わせてもすっきり着られるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
◆チェスターコートを使ったおすすめコーディネートその①
シャツ・ニット・デニムという、コートの中身はかなり定番のコーディネート。
特に幼く見えがちな日本人がこのコーディネートをすると、よくいる大学生風に見えてしまうことも…。
ですが、チェスターコートを羽織るだけでちょっと大人っぽくおしゃれなイメージに♪
シンプルなコートだからこそ、中身の幼さを背伸びさせてくれる効果が期待できます。
中身が少しゴチャッとしていてもチェスターコートがまとめてくれるので、ファッションに自信がないという人にこそ着てもらいたいのがチェスターコートです。
この写真のコーディネートは、パンツをもう少し細身にして、レザーブーツなどに変えると、印象がガラッと変わりこなれ感が出ますよ♪
◆◆チェスターコートを使ったおすすめコーディネートその②
白と黒の細かい千鳥格子柄のチェスターコート。
無地のチェスターコートより着こなしが難しそうに見えますが、柄が細かいので、黒やグレーのコートと同様の扱いでOK!
このコートだけでも洗練されたモード感が出ていますが、トップスとボトムもモノトーンでまとめることで、よりシックで洗練された印象に。
フォーマルなチェスターコートにモード感が加わって、大人ならではの色気が醸し出されています♥
ここに色を入れるならストールがおすすめ。
マスタードやエバーグリーン、テラコッタなど、色はしっかりあるのに落ち着いた大人っぽいものを選びましょう。
モードな世界観を崩すことなく、アクセントカラーをプラスすることができます。
ストールの巻き方としては、首にくるっと巻きつけてボリューム感を出すとアクセントカラーが主張し過ぎてしまうので、襟に沿ってストールを垂らすだけのほうがおすすめです。
■ステンカラーコート
『ステンカラー』というのは普段聞きなれないワードなので、あまりファッション雑誌を読まないという男性の中には、「実はどんなコートのことを指すのかよくわからない」と思っている人もいるのではないでしょうか。
日本で一般化しているステンカラーコートは和製英語で、コートの襟の後ろが立ち上がっていることから、英語の『stand fall collar』がなまってスタンカラーになったのでは、と言われています。
コートの特徴はまさにその襟で、後ろが高く、前側が低めになって、直線的に折り返されています。
トレンチコートの一種なので、スーツと合わせてもOK。
素材によって印象ががらりと変わるコートでもあり、ウール・カシミヤ・ナイロンなどだとビジネス向きですが、くしゃっと感のある綿素材のステンカラーコートを選べばラフに着こなすこともできます。
注意点としては、ステンカラーコートをラフに着こなすとき、大きめサイズを合わせてしまうとダボッと見えてしまうことも。
購入するときはジャストサイズを選ぶようにしましょう。
◆ステンカラーコートを使ったおすすめコーディネートその①
ステンカラーコートは肩から裾にかけて、ストレートな形になっています。
チェスターコートやトレンチコートと違って襟が一つなので、コート自体にメリハリがなく、間延びした印象になりがち。
なので、コーディネート全体を使ってメリハリをつけるよう意識すると、着こなすのが簡単です!
裾の広がりに対し、パンツは細身を選ぶのが◎。ダボッとし過ぎず、スタイルがよくみえます。
ステンカラーコート・Tシャツ・スキニーパンツといったシンプルな組み合わせですが、足元にタッセル付きローファーを合わせていることで「立体感」をプラス。
小さいパーツに見えますが、こういった細かいおしゃれを意識することが、コーディネートをマンネリ化させないポイントです♪
シンプルなステンカラーコートだからこそ、ファーやレザーを使った立体感のあるアイテムで、コーディネートアレンジを楽しんでみてくださいね♥
◆◆ステンカラーコートを使ったおすすめコーディネートその②
先ほどもご紹介したとおり、メリハリの少ないステンカラーコートは中身で遊んでもOK!
写真のスタイリングをよく見ると、シャツの襟・ジャケットの襟・コートの襟と3段重ねですが、どれも装飾や柄がないものを選んでいるので、コーディネートとしてまとまっています。
シャツとジャケットをブルー系で、ジャケットのボタンとコート、靴をブラウンやベージュで統一していることも、このコーディネートが成り立っている重要なポイントです。
コートをベージュでなくブルー系のネイビーに替える場合は、シャツに柄を持ってくるものあり。
ドットやチェック柄でコーディネートにアクセントをつけると可愛くなりますよ♪
襟もとのおしゃれを主張したいときは、その部分を隠さないようにストールやマフラーを控えてくださいね。
まとめ
今回ご紹介した【トレンチコート・チェスターコート・ステンカラーコート】はフォーマルやビジネス面で活躍するコートです。
着こなしや素材によっては、カジュアルな普段使いもできるおしゃれコートなので、色んなシーンで着まわせるはず!
ぜひクローゼットに加えてみてくださいね♪