モテライフ

ウールの大冒険


ウールの大半は羊の毛ってことはご存知かな?
でも、実際の羊も毛と、ウールセーターの毛並みはまったく違いますよね?
今や冬の必需品となったウールセーターを編むためには「ウール糸」が必要です。もしかしたら手芸屋さんなどで実際ウールの糸を見られた方はいるかもしれませんが、想像している羊の毛とは少し違う形で出来上がってますよね?実はこの「ウール糸」できあがるまでにみなさんの知らないところで羊の毛は大冒険を繰り広げています。
まずひとつひとつ刈り取られた羊の毛が丸い綿状になって一挙に集められます。羊によって毛の長い短いは違いますし、太さや色も違います。これらを熟練した人の目で分け、手で振り分け作業が行われています。結構地味です。しかし、ここが始めの肝心なところで、この仕分けが失敗すると上質なニットはできあがりません。
次に振り分けられた羊の毛をクリーニングします。ずっと外にいたからキレイにし、ほぐしてから毛並みを整えます。
ここから皆さんも見たことがある糸を紡ぐ工程に入ります。薬指くらいの太さがみるみるうちに糸の細さまで引き伸ばされていきます。そして糸を捻じる撚糸という工程に入り、ここまでの旅を経てようやく「ウール糸」になるのです。
人(羊かな?)知れず毛を刈られて、混ぜられて、分けられて、洗われて、ほぐされて、整えられて、引き伸ばされて、捻じられて。刈られた羊がみたらビックリでしょうね。

羊「おい!おまえ何しとんねん!わしの自慢の毛を!寒いやないか!」

ウール糸を見た羊「こ、これがわしの毛か?えらいオシャレになってもうたなぁ・・・。

羊の為にもみなさん感謝の気持ちを込めてセーターに袖を通しましょうね。

まとめ


ページトップに戻る