シャキっとせんか!
我々が普段着ている洋服は普通に織る・編むだけで完成ではなく、もう1工程経て生地へと進化を遂げます。
織り・編まれた生地はそのままではだらーんとした状態な訳ですが、これを「シャキ」っとさせなければなりません。
この重要な役割を担っているのが整理工場です。織り・編まれた生地は整理工場で加工を行われます。
ここで生地に喝を入れて「シャキ」っとさせるんですよね。イメージは言うこと聞かない悪ガキが近所のおじいちゃんに怒られる感じですね。(実際はパン粉を練るように引き延ばされるイメージ)
昔は数多くの整理工場がありましたが、時代の移り変わりと共に海外での生産が多くなり、今や日本では大手整理工場が少数残るくらいになってしまいました。
世の中恐い近所のおじいちゃんも減ってきましたよね。整理工場の現状も縮小傾向なんです。
そんな整理工場があるからこそ我々は「シャキ」っとした服を着て、「シャキ」っとした毎日を送ることができてる訳ですね。
風合い以外にも・色・表面変化など、さまざまな手法を用いて我々が着る服に命を吹き込んでくれます。
減少していく日本の整理工場と、近所の恐いおじいちゃん。
もし整理される服の気持ちを味わいたくなったら、近所のおじいちゃんの大切にしている盆栽を破壊して喝を浴びてみてください。